DJ歴18年の筆者が初心に返り、DJを始めたいあなたに向けて、DJ機材どれを選べばいいのかを教えたいと思います!
今回はターンテーブル編ということで、ターンテーブルの種類や現行モデルの紹介、旧モデルの紹介をしたいと思います。
ターンテーブルの種類
ターンテーブルには2種類の駆動方式があります。
下記の2種類があり、それぞれでその特徴が違います。
ターンテーブルに関しての基礎知識になるのでぜひ覚えておきましょう!
ベルトドライブ
ベルトドライブ方式は、プラッター(レコードを載せる部分)とモーターをベルトでつなぐタイプの駆動方式でモーターの回転をゴム製のベルトを介して、プラッターへと伝えます。
ダイレクトドライブ式と比べて、耐久性に劣るため、DJプレイのようなターンテーブルを酷使する用途には向きません。
ベルトドライブ式は、比較的価格が安いため、手軽にレコードを聴きたいという方やリスニング用のターンテーブルとしてのモデルが多いです。
ダイレクトドライブ
ダイレクトドライブとは、ターンテーブルのプラッター(レコードを載せる部分)とモーターが直接つながっているタイプの駆動方式のことです。
ダイレクトドライブは、トルク(回転させる力)が強く、再生ボタンを押してから適切な回転速度になるまでの時間が短く、回転もベルトドライブに比べて安定しており、DJプレイに向いたターンテーブルです。
また、シンプルな構造で部品が少ないため、故障しにくく、メンテナンスや部品交換の頻度も少なくなります。
DJプレイの為のターンテーブルは、ダイレクトドライブのものを選ぶ事をおすすめします。
また、ダイレクトドライブ式はリスニング用途にも問題なく使うことができます。
おすすめの現行モデル
ダイレクトドライブのターンテーブルがDJプレイに向いているということがわかったと思うので、現在流通しているターンテーブルで筆者がおすすめのものを紹介したいと思います。
Technics SL1200MK7
画像引用元:Technics
世界標準であるSL1200シリーズの最新作。
DJにとって「ターンテーブルは楽器」だと言われています。
ギターやドラムのように自分の好みにカスタマイズできるのが本機の特長です。
SL-1200MK7では、コアレス・ダイレクトドライブ・モーターなど、Hi-Fiターンテーブルの開発で生まれた最新の技術を投入しており、レコードを手から離す際の操作感であるモーターのトルク、ブレーキスピードの調整を高度なデジタルモーター制御技術で実現(4段階)しました。
自分のベストなスタート/ストップのタイミングも微調整が可能で、プレイスタイルに合わせて細かなカスタマイズができます。
さらに多彩なプレイを可能にする逆回転再生や78回転再生、±16%のピッチ調整にも対応しました。
78回転はSP盤を聴くのに利用するためですが、これまでに実現できなかったDJプレイを可能にしプレイの幅を広げます。
プロフェッショナルのDJをはじめとする現場の要望に応える数々の新機能を盛り込み、最新のDJターンテーブルとして完成しました。
赤色・青色の2色から切り換え可能なLEDライトとともに、DJプレイを演出します。
引用元:Technics
筆者も愛用しているSL1200シリーズの最新作。
まずこのターンテーブルを持っていれば、間違いないと思います。
MK7から搭載された機能もありますが、その他の機能はほとんど変わらないので、家でもクラブでも変わりなくプレイする事が可能だと思います。
Pioneer PLX-1000
画像引用元:Pioneer
PLX-1000はリスニング用途でも満足いただける高いクオリティの音質と、DJブースで使える高い回転性能・堅牢・制振性能を備えたプロフェッショナルターンテーブルです。
本機は60年にわたり続けてきた高性能ターンテーブルの設計とDJ機器設計で培ってきた経験を基に開発ました。高トルクモーター搭載のダイレクトドライブターンテーブルにより、安定した回転と素早い立ち上がりを実現しています。
さらにボディからトーンアーム、端子部にいたるまで徹底的にノイズの排除と安定再生を実現する設計を施しクリアな音質を実現しました。
可変幅を3段階から選択できるテンポコントロール。
テンポ可変幅を、±8%、±16%、±50%から選択でき、幅広いテンポコントロールによりDJプレイの幅を広げます。また、「RESET」ボタンを押すだけで瞬時に±0%の定速回転に戻すことができます。
引用元:Pioneer
オーディオ機材や、DJ機材で有名なパイオニアから発売されたDJユーズにも対応したターンテーブルです。
CDJなどの機材が有名なパイオニアですが、ターンテーブルも最高のクオリティです。
現在販売されている国内メーカーのターンテーブルで可変ピッチが±50まで可能なのはパイオニアだけです。
ピッチ幅が大きいことで、アクセントをくわえたトリッキーなプレイが可能になります。
Reloop RP-8000 MK2
引用元:Dirigent
RP-8000 MK2は、著名なターンテーブリストと共同開発した、Reloop史上最も先進的なターンテーブルで、Serato DJ Pro とのシームレスな統合のために設計され、本体に搭載された8つのパッドセクションを介して、最大7つの異なるパフォーマンスモード(キュー、サンプラー、セーブドループ、ピッチプレイ、ループ、ループロール、スライサー)および、2つのユーザーモードを制御できます。
そして、ユニークな”Platter Playモード”のおかげで、パッドを使って、プラッターの回転速度を制御し、メロディーと本物の音楽演奏を作成することができ、合計22の音階と34の音符を自由に使用でき、最大9つのユーザー定義の音階を作成することができます。
一流のプロ用ターンテーブルと革新的な楽器の完璧なバランスをもったこれまでで最も先進的なDJターンテーブルです。
引用元:ミュージックハウス フレンズ
ヨーロッパではとても有名な機材メーカーのReloopのハイエンドかつ多機能なターンテーブル。
普通のDJユーズよりは、ターンテーブリストやライブ用のターンテーブルといった感じですね。
しかし、皆と違ったプレイを目指している人には必ずいい武器になってくれる機材だと思います。
まだまだ現役の旧モデル
Technics SL1200MK3D〜SL1200MK6
リサイクルショップやフリマアプリなどでよく見かけますし、価格もそこまで高くありません。
ターンテーブルのコストを抑えたいという方は、リサイクルショップやフリマアプリなど探してみるのをお勧めします。
中古なので使用状態やコンディションは注意していただきたいのですが、SL1200シリーズの耐久性を考えると古い物でも状態さえよければまだまだ現役で使えます。
筆者の持っているターンテーブルは18年間同じ物を使っていますが、不具合もなく全然問題ありません。
それだけTechnicsのターンテーブルが耐久性に優れている証拠でもあります。
コストはあまりかけたくない方は一度検討してみるのもいいと思います。
VESTAX PDX2000〜PDX3000
こちらはヤフオクやメルカリなどでよく流通しています。
国産DJ機材ブランドで数多くの名機を残したブランドです(現在はDJ向けの機材は製造していません)
HIPHOPのDJやターンテーブリストからかなり支持されていました。
当時は、Technicsと比べると安価な価格設定だったと思います。
その名機であるPDXシリーズは非常にトルクが強く、ウルトラピッチ搭載で±50まで可能、
リバース機能搭載などTechnicsにはない特徴がありました。
また、トーンアームはストレートアームを搭載し針飛びにも強い事が特徴です。
ただし、初期ロッドの回転の不具合や、インシュレーターのボルトが樹脂であるために折れるという問題があります。
中古市場では、非常に安価に取引されていますが、上記の問題に注意すれば状態の良いPDXシリーズを安価に購入することは可能です。
筆者も中古市場(ヤフオク等)で購入したPDX2000MK2を現在使用していますが、問題なく使用できています。
Technicsも使用していますが、VESTAXのPDXシリーズのトルクの強さやウルトラピッチは非常に良いので、コレクションとして持つのも良いと思います。
あと、個性的な丸みを帯びたデザインが可愛いですw
まとめ:ターンテーブルを選ぶコツは?
ターンテーブルは駆動方式、機能、トルクを比較して用途に合わせて選びましょう
そして予算もあるとおもいますが、DJ機材は、高くても妥協してはいけません。
ちゃんと考えて、これで間違いないと思える機材を買うようにしましょう。
妥協してめっちゃくちゃ安価な機材を買って、また買い直すことがあったらコストが掛かるだけなので、間違いない機材を最初から購入して大事に使うことをお勧めします。
今回紹介したターンテーブルはどれも間違いないので検討してみてくださいね!
次回はおすすめのDJ mixerについて紹介したいと思います。
それではありがとうございました!!
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